JAXA-ロケット-

宇宙開発というと有人探査や探査衛星、国際宇宙ステーションなどの宇宙空間での活動が最初に思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。しかしながら、これらの宇宙空間での活動を可能にするためには物資を宇宙に運ぶ輸送ロケットの存在は欠かせません。ロケットといえば国際宇宙ステーションへの物資、人員輸送を担うソユーズや日本のHⅡロケットが有名ですね。当班の展示では日本の次世代の輸送を担うロケットであるイプシロンロケットとH3ロケットについての展示を行います。本ページではこれらのロケットについて軽く説明させていただきます。

イプシロンロケット

イプシロンロケットは2006年に運用が終了したMⅤロケットの技術を引き継ぎ、低コスト、高性能の両面を目指した2013年から運用が開始した固体燃料ロケットです。大きさは24mであり、HⅡAロケットよりひとまわり小さく500〜1200kgの物資を宇宙へ輸送することができます。イプシロンロケットは運用開始後も「打ち上げ能力の向上」と「搭載可能な衛星サイズの拡大」を目指して改良が続けられており、この改良の内容についてのパネル展示を行なっています。

H3ロケット

H3ロケットは現在運用中のHⅡAロケットの後継機として開発が進められた日本の次世代ロケットです。当初は2020年度の初打ち上げが予定されていましたが、延期されいまだに発射されていません。本展示では打ち上げに延期を引き起こした2つの問題に着目したパネル展示を行います。